海外の飲食店で働くと文化の違いから、日本では聞いたこともないことを多く経験します。本記事では、飲食店で働く前に知っておきいことを紹介します。ワーホリや学生ビザなどで、海外でアルバイトしたいと思っている方、是非ご覧下さい!
多国籍国家の特徴!
ワーホリや留学生は、海外でアルバイトをする場合、飲食店で働くことが多いと思います。海外は異文化が混合しているので、日本では気にしたことも無かった事で、お客さんから聞かれて、「えっわからない!」っとなることが多々あります。
オーストラリアは移民を多く受け入れてきた時代背景から、インド系、アジア系、ヨーロッパ系と多国籍国家である為に、人によって食文化も違います。
今回は、私が留学中に得た飲食店でのアルバイトを経験を基に、働く前に知っていると役立つ3つの基礎知識を紹介します。
ハラール料理について
ハラール料理とは、イスラム教で許された料理になります。
英語ではHalal foodと言います。
ハラールはイスラム語で許されたものっと言う意味だそうです。
逆に、禁止された物は、イスラム語でハラー厶(Haram)と言い、イスラム教で禁止された食べ物には、主に、豚(ベーコン)やお酒が禁止されているので、メニューを見たムスリムのお客さんからNo porkか質問される場合もあります。
ハラール料理で食べられる物の例
では、ハラール料理は何があるのか?というと、下記の物が基本的に許されています。
- 決まった方法で処理されたお肉(牛 meat・鶏 chicken・羊 lamb ・ターキー turkey・鴨 duck・ガチョウ goose)
- 野菜
- 果物
- シーフード(鱗のある魚は禁止されている)
- 穀物・ナッツ
- 卵
- 乳製品(許された動物から搾取さらた牛乳・チーズ・ヨーグルト)
- ピーナッツバター
- 豆腐
シーフードは、鱗のある魚はハラームに属する為禁止されており、ロブスター・オイスター・ムール貝は禁止されていますが、海老は許されているようです。
また、魚は、お肉と一緒に食事する分には問題ないのですが、お肉と同じお皿(プレート)に盛ってはいけないそうです。
ハラールミート(Halal meat)とは?
上記に記載した肉類は、決まった方法で処理されなければいけません。
(処理方法については、下記のフィフィさんのユーチューブ動画が分かりやすいので説明を割愛させて頂きます。)
そして決まった方法で処理されたお肉の事を、ハラールミート(Halal meat)と呼ばれています。
私が、現地のお寿司屋さんで働いていた際、ムスリムの方から突然「これってハラール?」と質問されたことがありました。
当時は、ハラール料理について知らなかったので、焦っていたら、オッケーっと行って去って行ってしまったという苦い経験があります(笑)
後に、マネージャーに確認するとイスラム教に従って処理されたお肉(だということを知りましたが、事前に知っているのと知らないのでは全く違いますよね!
ハラール料理などについては、フィフィさんのユーチューブの説明がわかりやすいのでオススメです!
「なぜ、イスラム教徒は豚肉を食べないの?」日本人の素直な疑問に答える!
ベジタリアン・ビーガン料理について
ハラール料理の次に知っておくと役立つ知識が、ベジタリアンとビーガン料理の知識。
オーストラリアは、ベジタリアンやビーガンの方がとても多いです!
留学前は、オーストラリア人はきっとバーベキューでお肉ガンガン食べていて、ハンバーガーとか大好きなんだろうなっという勝手なイメージを持っていましたが、私の職場や友人の半数がベジタリアン又はビーガンなので、こんなにベジタリアンの方が多いのはとても予想外でした(笑)
なので、食事をする際は、ベジタリアンやビーガンメニューがある場所かチェックして選んでいます。
ベジタリアンとビーガンの違い
ベジタリアン・ビーガンで何がダメなのか知っていれば、接客の際に困ることもなく、スムーズに接客出来ます。
まず、ベジタリアンやビーガンは、どちらもお肉や魚は食べず、基本的に植物性食品(Plant-based foods)の食材を食べることが出来ます。
主な違いは、ビーガンは動物性食品(animal products) を一切食べません。
ベジタリアンは、お肉は食べないですが、牛乳や卵などは食べるので、この違いがベジタリアンとビーガンを区別するボーダーラインとなります。
植物性食品ってなに?
植物性食品は野菜、フルーツ、豆類、穀物・ナッツ、お米が含まれています。
お肉や魚を食べない為、タンパク質は豆腐、黒豆、キヌア、卵から栄養素を補っているよるです。
オーストラリアのカフェやレストランではベジタリアンやビーガンのメニューを用意したお店が多くあり、スーパーでも豆腐を使ったお肉 Vegan meatなどが販売されています。
グルテンフリー料理について
オーストラリアのレストランで、多く見かけるのがグルテンフリーメニュー。
日本ではあまり聞きなれないですが、グルテンフリー(Gluten free) とは、穀物類などに含まれてるグルテンという物質が含まれていない食材のことをグルテンフリーと呼んでいます。
特に欧米ではセリアック病の方が多く、セリアック病の予防の為にグルテンを含む食材を食べない習慣がある為、飲食店などでグルテンフリーメニューを用意している所が多いようです。
セリアック病とは、グルテンと呼ばれる物質に対し異常な免疫反応が生じることで、自分自身の小腸粘膜を誤って攻撃してしまう自己免疫疾患の一つです。
(参照元:
セリアック病の原因や症状とは? 日本で増加傾向にある理由 | メディカルノート)
日本でも徐々に耳にするようになっていることもあり、一部では知っている方もいるかと思いますが、オーストラリアではほぼ日常的に聞くので、覚えておくと役立ちます。
グルテンを含む食材
グルテンを含む食材には下記の物があります。
- ライ麦 (Rye)
- ライ小麦 (Triticale)
- 大麦 (Barley)
- 小麦 (Wheat)
上記の穀物類以外であれば、野菜、ナッツ、豆類、お肉・魚、豆腐などは問題なく食べれます。
大体の飲食店ではメニューにグルテンフリーと記載があるので、お客さんもスムーズに注文出来ますが、グルテンフリーで食べれない物を知っておくととても役立ちます!
まとめ
今回は、ハラール料理、ベジタリアン・ビーガン料理、グルテンフリー料理の3つの基礎知識について紹介しました。
日本では馴染みのない物ですが、どれもオーストラリアの飲食店で働くと必ず目にするので、事前に知っておくと接客上手く出来ます!