日本ではあまり聞きなれないリファレンスチェックですが、海外の企業では必ずと言って良いほどリファレンスチェックが行われます。本記事では、リファレンスチェックの手順について紹介しています。海外転職や外資系企業へ転職される方は、是非ご覧下さい。
リファレンスチェックの準備
リファレンスチェック準備は、在職中から始める必要があります。
リファレンスチェックは元上司の方に、転職先の人事担当者が履歴書に記載されていることが正確か確認を取ります。
その為、在職中にリファレンスチェックの依頼する必要があります。
日本ではまだ馴染みがないので、しっかりと説明する事が大事です。
なので、まずは自分でリファレンスチェックについて理解することが重要です。
海外転職される場合は、以下の手順で準備していきましょう。
- リファレンスチェックについて理解を深める
- リファレンスになってくれる方を探す
- リファレンスチェックでされる質問を事前に調べておく
リファレンスとは
リファレンスチェックとは、企業が採用する際にその方のreferee(推薦者)に直接連絡を取り、履歴書に記載されている職歴と一致するかなどのバックグランドチェックが行われます。
リファレンスチェックは、主に最終面接の後に行われる事が多く、最終面接を終えてから採用担当者から最低3人のリファレンスの連絡先を提出するように依頼されます。
最終面接後に推薦者を探すのではなく、転職活動を始めた際に、リファレンスになってくれる方を探します。
リファレンスチェック
リファレンスチェックでは、その会社での職務経験や、その方と自分の仕事関係、どういった従業員だったか等の質問がされます。主には、下記の4つについてが多いです。
- 職務経験・役職などについての質問
- 退職理由
- 応募者のスキルについて
- 就業中の振舞い、言動などについての質問
リファレンスチェックはワード2ページ程に及ぶ質問も多く、英文サイトでは職種ごとによく聞かれる質問なども紹介されているので、確認してみましょう。
リファレンスになってくれる方を探す
一緒に働いている方なら誰でもリファレンスになれるわけではありません。
同期や同僚ではなく、自分の職務経歴をちゃんと把握してくれている方にリファレンスになって頂くのが最適です。
なので、自分の直属の上司に当たる方にお願いしましょう。
また、リファレンスチェックの質問は英語なので、英語が多少出来る方に頼むと良いと思います。
リファレンスになってくれる方への依頼方法
私は、就業中に直属の上司に時間をとって頂き、まずはリファレンスチェックとは何なのか、そして海外転職の採用過程でリファレンスチェックが良く行われること等を説明してから、Referee(リファレンスになって頂く方の事を英語でRefereeと呼びます。)になって頂くことを承諾していただきました。
よくわからないと、承諾するのも躊躇してしまうと思います。
聞かれる相手側は、しっかりと説明をされることで、快く引き受けやすいと思います。
退職後に頼むのは難しいので、必ず就業中に、直接Refereeになって頂きたい方に話すことが大事です!
リファレンスチェックでよくあるトラブル
元上司の承諾なしにRefereeとして連絡先を渡してしまうケースを耳にします。
応募企業にとっても元上司にとっても良くないので、このようなことは絶対に避けましょう。
リファレンスチェックが行われるタイミング!
私の場合は、リファレンスチェックは下記の流れでされました。
- 書類選考通過
- 人事部から電話でインタビュー
- 上司となる方二人(部長とマネージャークラス)と最終面接
- リファレンスチェック
最終面接から結構時間が空いたのですが、突然電話が掛かってきて、最終面接通過したのでリファレンスの方の連絡先を報告してくださいと言われました。
なので、就業中に頼んでいた方へすぐに連絡を取り、回答頂けるようメールを送りました。
リファレンスチェックを終えて
リファレンスチェックを終えて感じたのが、英語が全く得意ではない方や、自分が担当していた業務に理解のない方をRefereeに選んでしまうと、とても大変だと思いました。
職場でよく知っていないと回答するには難しい質問が多く、2ページにも及ぶ英語の質問への回答が出来る方は、そこまで多くいないと思います。
海外転職を考えている方は、外資系企業や海外のクライアントを持つ企業などで働いていれば、リファレンスチェックの準備には困らないのではないかと思います。
そして、退職後にお願いする事が多いと思うので、退職後も良い関係を築く事が大事だと思います。
採用が確定!
リファレンスチェックの翌日には採用が決まったので、思っていたよりもとてもスピーディーでした。
しかし、応募してから3か月程かけてようやく採用が確定したのでやっとほっとしました!
採用が決まったら(決まらなくても)、今まで協力して頂いたRefereeの方へ報告しましょう。
また、転職することもあるかもしれないので、しっかりとお礼をして今後も良い関係でいられるようにすることが大事です!