オーストラリアへ移住したばかり、新しい職場での環境に慣れない時に、日本で気にせずしていた行動がオーストラリアでは印象悪かったということが多々ありました。本記事では、オーストラリアの職場でうまく付き合う為のコミュニケーション方法をご紹介します。
- 上司やクライアントもファーストネームで呼ぶ
- コーヒーは一緒に買いに行くべし
- オーストラリア流の飲み二ケーション
- 席を立つ時は周りに声を掛ける
- マイボトルを持ち運ぶ
- ベジタリアンの人への配慮を忘れない
- コミュニケーション方法のまとめ
上司やクライアントもファーストネームで呼ぶ
オーストラリアでの職場のコミュニケーションは、日本と比較するととてもフランクです。
ファーストネームで呼び合うのは、会社内部だけではなく、クライアント相手でもファーストネームで呼び合います。
ファーストネームで呼び合うので、上司やクライアントとのコミュニケーションもカジュアルに出来るかと思われがちですが、お客さんや目上の方と話す時は、Politeに話すことを心がける必要があります。
例えば、何か上司に質問したい時に話しかけるのに適しているのは、下記のどちらが適しているでしょうか?
- "Hey James. Can I talk to you now?"
- "Hi James, How are you? Is it a good time to talk to you now?"
後者の方が、上司に対して気遣いが出来ていて、尚且つ丁寧なので、目上の方と話す場合に適しています。
前者のフレーズは、距離の近い同期同士であれば問題ないですが、上司やクライアントとのコミュニケーションは、相手を気遣い丁寧に会話することを心がけましょう。
また、ミスター・ミセスの敬称を使って呼んでしまうと相手によっては壁を作られていると感じさせてしまうので、周りがファーストネームを使っていれば自分も使った方が良いです。
日本の職場で長年働いているとファーストネームで呼ぶのは、なかなか躊躇してしまいますが、名前で呼んだ方が距離が近くなるので、躊躇せずに挑戦しましょう。
コーヒーは一緒に買いに行くべし
オーストラリアは朝に出勤してからコーヒーを買いに行く時に必ず周りの同僚・上司など、とにかくみんなに声を掛けて一緒にコーヒーを買いに行くのが当たり前です。
私は監査法人で働いるので、クライアント先で仕事をする時は、一番上のパートナーから下っ端までみんなが同じ会議室で働くことが多いです。
そんな時は、チーム全員が出社してからコーヒーを一緒に買いに行っているのですが、最初は全く慣れませんでした。
日本では、出勤前にコーヒーを買って、始業時間までに席について働き始めていたので、心の中では、「もう仕事始まってるのに、呑気にみんなでコーヒー買いに行って良いの?出勤前に、各自でコーヒー買って出社した方が良くない?」と思っていました。
しかし、コーヒーを皆と買いに行く際中に、仕事以外の話やプライベートの話をしたりして、仕事仲間と一緒にコーヒーを買いに行く過程が大事なんだなと感じるようになりました。
また、朝だけに限らず、仕事中に自分がコーヒーを買いに行こうとする時はみんなに「これからコーヒー買いに行くけど、他に買いに行きたい人いる?」っと声掛けしないと印象が悪いので、声掛けはMUST(マスト)です。
コーヒーを一緒に買いに行く時間は、日本の仕事帰りに一杯と同じ感覚で、一緒に働く同僚や上司とのコミュニケーションをとる貴重な時間だということにオーストラリアで働き始めて思いました。
オーストラリア流の飲み二ケーション
オーストラリアは、「一杯飲みに行こう。」というような仕事の付き合いなど全くないイメージを勝手に持っていました。
しかし、上記のコーヒーを一緒に買いに行くというコミュニケーションは、オーストラリアならではの飲み二ケーションなのではないかと思います(笑)
勿論、金曜日の夜は仕事終わりに皆でワイワイ飲みにいく習慣もありますが、座ってゆっくり飲むというより、バーでワイワイ盛り上がる感じの飲み会なので、コヒーは上司や同僚と距離を近く出来る絶好の機会ですし、仕事上で新しく関係を築くのに大事なステップなので必ず一緒に行きましょう。
席を立つ時は周りに声を掛ける
日本だと、ペットボトルの水を飲むのが多いですが、オーストラリアではエコの意識が強いのでマイボトル(水筒)や弁当箱を持ち歩く人が多いです。
日本では水筒を持ち運ぶことがなかったのですが、水筒を持ち運ぶ人が多いからこその新しい付き合いをオーストラリアで働き始めて経験したのが、他の人の水筒に水を入れる気遣い。
上記のコーヒーと同じでオーストラリアは席を立つ際に、必ず周りに声を掛けてから席を立つ方が多いです。
例えば、水筒に水を入れに給湯室へ行こうとしているのであれば、周りに「水入れてこよっか?」と声掛けをします。
私が一番驚いたのは下っ端だけがそうしているのではなく、一番上の職位のパートナーも同じように「水入れてこよっか?」っと全員に声を掛けていたのを見て驚愕しました。
そして、どんなに上の職位であろうが、容赦なしに下っ端のアソシエイトもマネージャーも自分の水筒を預けてパートナーに水を入れさせに行かせていることにも驚きました(笑)
日本だったらそんなこと上司にさせたらとんでもないですよね。
パートナーまでもやっている事を、恥ずかしがって自分だけやらないということも出来ないので、水筒が空になって給湯室に行く時は必ず周りに声を掛けていきました。
オーストラリアでは、声掛けしておくだけでかなり印象は良くなります。
マイボトルを持ち運ぶ
先ほどもちらっと話しましたが、オーストラリアはとてもエコの意識が強いです。
オーストラリアの職場で働き始めた当初は、マイボトルやお弁当も持参する方が多いことや、プラスチック製品を使うことに結構センシティブな方が多いのには驚かされました。
正直オージーってそうゆうことに無頓着かなっと思っていましたが、日本よりもかなりエコを重視しているので、ペットボトルを毎日のように持ち歩いていると突っ込まれる確率高いです(笑)
私の同僚で、ペットボトルを一週間毎日使っているのをみた他の同僚が「プラスチックはエコじゃないぞ!自然破壊に加担しているぞ!」っとジョーク混じりに言っていたので、ジョーク混じりでしたがやっぱり意識高いんだなと感じました。
ベジタリアンの人への配慮を忘れない
オーストラリアはベジタリアンの人がとても多いです。
私が留学していた6年程前と比べるとかなり増えたのではないかと感じます。
職場でも、「2年前にベジタリアンになったんだー」と言っている方などいて驚かされます。
そうなると、ランチや会社の飲み会、同僚を家に招く時など、ベジタリアンでも食べれる料理があることへの配慮が大事になります。
また、よくベジタリアンの方を批判している人を見かけることがあるのですが、職場での関係を良くするためにも、受け入れることが大切だなと感じます。
個人的には、そこまで信念を持って続けられることは凄いことだなと思います。
そして、ベジタリアンの同期が「この前ホームパーティーへ行ったけど、私達が食べられる料理が一つもなかったからきつかった」と話していた事もあり、ベジタリアンの方への配慮は大事な事だと実感しました。
仕事関係以外でも親族でもベジタリアンの方が多いので、家に招いた時の為に、最近はベジタリアン料理を勉強しています。
コミュニケーション方法のまとめ
移住前は、海外の職場は日本よりもフランクでカジュアルなんだろうと勝手なイメージを抱いていました。
日本では経験しなかったオーストラリアならではの職場での心遣いに日々驚かされていますが、”When in Rome, do as Romans do"という言葉があるように、オーストラリアならではの気遣いやコミュニケーションがあるので、気付かないうちに相手に悪い印象を与えないようにオーストラリア流のコミュニケーション術を身に着けて、職場での関係をより良くする為に努力していきましょう!